

- Homebrewって何?
- rbenvって何?
- gemって何?
- どんなコマンドがあるの?
こんな疑問を解決する内容になっています。
- 「Homebrew」「rbenv」「gem」の全体的なイメージをつかめる
- 実行内容とコマンドが簡潔に書いてあるので理解しやすい
- よく見かけるコマンドばかりなのですぐに自分で試せる
「よくわからないけど、コピペしたコマンドを実行したら動いた!」
というのは、多くの方が経験しているんじゃないでしょうか。
わからないままコマンドを実行すると、思わぬ不具合になってしまうことがあるので、
当記事でざっくりとポイントをおさえておきましょう。
- Homebrewを解説して、コマンドを紹介
- rbenvを解説して、コマンドを紹介
- gemとbundlerを解説して、コマンドを紹介
といったシンプルな内容なので、3分ほどですぐ読み終われますよ。
Homebrewとは?

一言でいうと、「macOSのパッケージ管理システム」です。
もう少しわかりやすく解説すると、
「コマンド入力で簡単にソフトウェアをインストール、アップデートする手間を簡単にしてくれるシステムのこと」です。
つまり、WindowsのPCを使っている方にはあまり触れる機会がないものですね。
コマンド
Homebrewで使われるコマンドの一部を紹介します。
- バージョンを確認する
1 |
brew --version |
- インストール済みのパッケージ一覧を表示する
1 |
brew list |
- Homebrewで使用できるパッケージの検索をする(指定しない場合は全検索が可能)
1 |
brew search パッケージ名 |
1 |
brew search |
- パッケージをインストールする
1 |
brew install パッケージ名 |
- パッケージを更新する
1 |
brew update |
rbenvとは?
一言でいうと、「Rubyのバージョン管理をしてくれるツール」です。
具体的な例を挙げると、
「こっちの開発は2.5.7バージョンのRubyを使っているけど、これから始める開発は最新バージョンで開発したいから2.6.5バージョンにしよう」
といった具合にバージョン管理を簡単にしてくれるんです。
コマンド
rbenvで使われるコマンドの一部を紹介します。
- rbenvのバージョンを確認する
1 |
rbenv -v |
- Homebrewでrbenvをインストールする
1 |
brew install rbenv ruby-build |
- Rubyをインストールする
1 |
rbenv install |
- Rubyのバージョンを指定してインストールする(例:2.6.5のバージョンを指定する)
1 |
rbenv install 2.6.5 |
- インストール可能なRubyのバージョンを表示する
1 |
rbenv install --list |
- インストール済みのRubyのバージョン一覧を表示する
1 |
rbenv versions |
- カレントディレクトリ(現在の場所のフォルダ)で有効なRubyのバージョンを表示する
1 |
rbenv version |
- 環境全体にRubyのバージョン指定する(例:2.6.5のバージョンを指定する)
1 |
rbenv global 2.6.5 |
- ディレクトリにRubyのバージョン指定する(例:2.5.7のバージョンを指定する)
1 |
rbenv local 2.5.7 |
- rbenvのコマンド一覧を表示する
1 |
rbenv commands |
gemとは?
一言でいうと、「Rubyで使えるライブラリ(パッケージ)のこと」です。
RubyGemsというパッケージ管理システムがgemを管理しています。
bundlerって何?
gemを利用する上で、よく登場するのが「bundler」です。
bunderとは「gemのバージョン違いによる互換性を保って管理してくれる」ものですが、
このbundler自体もgemの一つになっています。
bunderを使ってgemを管理する場合、知っておきたいのが、「Gemfile」と「Gemfile.lock」です。
Gemfileとは「インストールするgem名とバージョンを記述するテキストファイルのこと」で、
Gemfile.lockとは「インストールされたgem名とバージョンが記述されているテキストファイルのこと」です。
なんだかややこしい感じがしますね。もう少し詳しく説明すると、
Gemfileは初めてインストールするgemを記述するテキストファイル、
Gemfile.lockは一度インストールしたことのあるgemが記述され、今後アップデートする度に読み込まれるテキストファイルです。
bundlerを使ってgemをインストールしたりアップデートしたりする機会は多いので、今完全にわからなくても大丈夫ですよ。
コマンド
gemとbundleのコマンドの一部を紹介します。
- gemのインストール(指定したgemに必要なgemも自動でインストールしてくれる)
1 |
bundle install gem名 |
- インストール済みのgemの一覧を表示する
1 |
gem list |
- アップデートが必要なgemの一覧を確認する
1 |
gem outdated |
- インストール済みのgemをアップデートする(全て)
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bundle update |
- インストール済みのgemをアップデートする(指定)
1 |
bundle update gem名 |
- 該当のgemの使い方を確認する
1 |
gem help gem名 |
- 該当のgemの仕様を確認する
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gem specification gem名 |
- gemのバージョン違いによる互換性を考慮して、プログラムを実行する
1 |
bundle exec ruby ファイル名 |
まとめ
Homebrewのコマンド、rbenvのコマンド、gem・bundlerのコマンドはよく登場するので、
それぞれの役割をわかっていないと混乱してしまう初心者の方は多いのではないでしょうか。
簡潔にまとめると、
- Homebrewとは、macOSのパッケージ管理システムのこと
- rbenvとは、Rubyのバージョン管理をしてくれるツールのこと
- gemとは、Rubyで使えるライブラリ(パッケージ)のこと
ざっくりと全体像がわかれば後は知識を深堀りできるので、当記事がきっかけになっていただけたら嬉しいです。

以上、
「Homebrew?rbenv?gem?コイツらが何者なのかまとめて解説」
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